トグル 文化と教育の先端自治体連合

東川町

北海道のほぼ中央に位置する「写真の町」東川町。
大雪山の雪解け水がゆっくりと時間をかけて流れてくる地下水を生活水とする、北海道で唯一、上水道の無い町です。私たちは、大雪山連峰「旭岳」の麓で、雄大な自然景観に恵まれ、豊かな水と肥沃な大地の恵みと共に暮らしています。
また、1985年6月1日、東川町は21世紀に向け、大きな夢と決意をもって、世界にも類のない『写真の町』宣言を行いました。『写真の町』宣言とは、町の文化や生涯の教育、活動の中心に写真文化を選び、写真を町の“印”として、被写体となる町であることも考え、景観の維持、動植物の保護など、自然環境の保全と住居環境においても“写真映りのよい”田園風景、生活づくりを維持し、未来に向かい長い視野と展望に立って、自然と文化の調和する世界に開かれた町を創ろうというものです。

東川町国際写真フェスティバル

東川町国際写真フェスティバル(愛称:東川町フォト・フェスタ)は、この宣言をもとに『写真の町』づくりの起爆剤として、『写真の町』東川町民の一年間の集約と新たなる出発の意味を併せ持った“まつり”として広く“写真”と“写真を愛する人々”のために開催するものです。
このフェスティバルは、「写真と自然」「写真と人間」「写真と文化」を展開の柱とします。そして、芸術としての写真から写真と親しむ大衆的な文化・娯楽までを組み込み、写真の世界に可能性と広がりを持たせることをもうひとつの重要な展開機軸とし、国際的なコミュニケーションを文化に貢献できることを目指します。

東川町国際写真フェスティバル

写真甲子園・高校生国際交流写真フェスティバル

写真を撮ることで、その面白さ、深さ、広がりを感じるための世界。「全国高等学校写真選手権大会」(写真甲子園)は高校生たちの新しい活動の場所です。
全国の高校写真部の日本一を決めるこの大会は、次世代の日本を担う高校生に新しい活動の場や目標、そして出会い・交流の機会を提供し、高校生らしい創造性や感受性の育成と活動の向上をもって、学校生活の充実と特別活動の振興に寄与します。1994年から毎年開催され、2017年には映画『写真甲子園0.5秒の夏』が全国公開されました。

「高校生国際交流写真フェスティバル」
小さな町でも世界中の人びとと触れ合い、次代を担う世界の高校生同士が写真文化を通じて会話を深め、友情の輪を広め交流する場を提供し、東川町の魅力を世界にアピールしながら国際交流を推進することを目的として、2015年から毎年、「高校生国際交流写真フェスティバル」(HIGASHIKAWAユースフェス)を開催しています。2018年大会は海外選抜校18校と国内選抜校3校が「写真の町」東川町に集い、デジタルカメラで東川町の魅力あるビューポイントを巡り撮影を行いました。

写真甲子園・高校生国際交流写真フェスティバル

せんとぴゅあI&Ⅱ

世界にも類を見ない「写真の町」を宣言し、文化によるまちづくりから34年。これまで育まれてきた多様な文化と世界中の人々を繋ぐ「写真文化首都」の拠点となる「せんとぴゅあ」が2018年7月7日にオープンしました。全国初の公立日本語学校や地域住民等の文化活動をはじめ、東川の写真文化を発信する「東川写真コレクション」、織田コレクションをはじめとした世界的に優れた家具・デザインを発信する「家具デザインアーカイブス」、雄大な自然の象徴である大雪山を発信する「大雪山アーカイブス」を中心とした多様な文化を発信し、人と文化を結ぶ大切な場所を創造します。

せんとぴゅあI&Ⅱ

東川小学校・新教科『globe』

「東川小学校」
“小さいころから本物に触れる”“芸術作品との出会い”を掲げ、東川小学校は平成26年10月から利用を開始しました。この新しい小学校は、平屋でオープン教室、学童保育機能がある地域交流センターが隣接しており、延長が約270m。学校敷地が約4ヘクタール。周りに10ヘクタールの公園(人工芝のサッカー場・軟式野球場・多目的芝生広場・6ヘクタールの水田・体験農園・果樹園)等が配置されています。また、世界的に有名な「安田 侃」氏の作品が2点、小学校内部には町内作家のアートワーク5作品が設置され、子供たちが本物を体感しています。

「新教科『globe』」
東川町では早急に進むグローバル化の中で,子どもたちが大人になったときにどのような社会で生きていかなければならないかを考え、学校教育の中で「ふるさと東川を愛する心情を高め,人間尊重の精神を基調とする国際性を養い,国際社会に通用するコミュニケーション能力の育成」を目指し、幼・小・中・高における独自のカリキュラムを全町で実施し、幼児・児童・生徒たちの国際感覚を養っています。

東川小学校・新教科『globe』

東川日本語学校

国際交流に力を入れてきた東川町は、新機軸のグローバル戦略に取り組んでいます。その中核が、2015年10月に開校した、日本初で唯一の公立日本語学校「東川町立東川日本語学校」です。2009年から実施している町主催の短期日本語・日本文化研修事業は、東アジア諸国を中心に16カ国、延べ1,800人を超え、東川町の経済発展と国際交流に大きく寄与しています。
また、2014年からは町内の北工学園旭川福祉専門学校に日本語学科が開設され、留学生の受入を実施しています。東アジア諸国を中心に毎年約500人が学び、その数は人口の約4%を占めるほどになっています。町に滞在した留学生たちは、町のファンとなり、帰国後も同窓会等を通して交流が続いています。

東川日本語学校
東川町ホームページへ