トグル 文化と教育の先端自治体連合
写真:増田好郎

小豆島町

小豆島町は、瀬戸内海国立公園に浮かぶ小豆島の中央から東に位置する海と山の美しい自然に恵まれた人口約1万5千人の町です。

1400万年前の火山活動によって誕生した小豆島は、日本三大渓谷美を誇る寒霞渓をはじめとする山々や瀬戸内海などの豊かな自然、300年以上続く農村歌舞伎や虫送りなどの幾代に受け継がれてきた伝統文化、小豆島88か所霊場や数多くの石切丁場などの資源に恵まれています。また、醤油・佃煮・素麺などの伝統産業から生まれる食や、壺井栄の小説「二十四の瞳」に代表される文学など、豊かで多様な魅力にあふれた町を日本で初めてここ小豆島で栽培に成功した平和の象徴・オリーブが優しく包み込んでいます。

中山農村歌舞伎

小豆島町・中山地区。湯船山から湧き出る水の恵みを受け、約700枚の棚田「中山千枚田」が広がる緑豊かなこの地域には、今もなお、「虫送り」「農村歌舞伎」等の伝統文化が多く残ります。約300年の伝統を持つといわれる中山農村歌舞伎は、毎年10月上旬に五穀豊穣の恵みに感謝を込めた春日神社への奉納歌舞伎として行われ、役者はもちろん、化粧師、舞台師、衣裳師などの裏方も全て地域の人が担っています。演目には、子ども歌舞伎もあり、中山の小学生ほぼ全員にあたる約10人が「白浪五人男」などの演目を演じます。
「誰ひとり、欠けても作り上げることのできない舞台」のために、大人も子どもも一つになって取り組み、次の世代へつなげています。

東川町国際写真フェスティバル
作品:清水久和「オリーブのリーゼント」/ 写真:濵田英明

瀬戸内国際芸術祭

「海の復権」を目指し、瀬戸内の島々を舞台に2010年から開催されてきた瀬戸内国際芸術祭。(主催:瀬戸内国際芸術祭実行委員会)単なる現代アートの祭典ではなく、地域の文化や伝統を大切にした取り組みを通し、島の人には見慣れた文化や自然が、島外の人には大きな魅力であること、また文化や自然にアートが加わることで新たな魅力が生まれることなど、島の人が地域の魅力や力に気づくことで自信や誇りを持ち、自分たちの地域を作っていく大きなきっかけとなりました。そして、移住・定住・交流・関係人口も増加傾向にあります。

写真甲子園・高校生国際交流写真フェスティバル
作品:清水久和「オリーブのリーゼント」/ 写真:濵田英明

コミュニケーション教育

国際化や情報化社会の進展、少子高齢化・核家族化など多様な価値観が求められるこれからの時代を生きる子ども達、特に島という狭い環境で育つ子ども達にとって、コミュニケーション能力の育成は必要不可欠です。小豆島町では、コミュニケーション教育の推進を掲げ、町内の小学生と中学2年生を対象にした演劇ワークショップ等を行っています。中学2年生は劇作家・平田オリザ氏を講師に迎え、自分たちで演劇を作りあげていきます。協調性や論理的思考、表現力など多分野の能力を求められる演劇を通して、自分の個性を活かしたり、新しい自分を見つけている姿がとても印象的です。

せんとぴゅあI&Ⅱ

石の島(日本遺産に向けて)

1400万年前の火山活動で生まれた小豆島をはじめとする瀬戸内海の島々には、自然の石と人の手が加わった石が織りなす「石の世界」が広がります。小豆島には、奇岩の渓谷・名勝寒霞渓などの自然や石積の技術を生活に取り入れた池田の桟敷や中山千枚田などが、今なお暮らしに息づいています。また江戸時代初期の大坂城再築の際に諸大名が採石した丁場跡が数多く残り、クサビを打ち込んだ痕や刻印などが刻まれた当時の石切の現場を物語る空間が残されています。現在、備讃瀬戸の島々に残る丁場などの日本遺産認定に向け、笠岡市・丸亀市・土庄町・小豆島町の4市町が認定推進協議会を立ち上げ、連携して石の文化を広め、伝える活動を進めています。

東川小学校・新教科『globe』

すくすく子育ち応援アクションプラン

豊かな自然や伝統、文化、産業、人と人の絆などたくさんの宝物がある小豆島。少子高齢化などにより、継承が難しくなりつつあるこうした宝物を守り、未来を担う子供達が夢や誇りを持って健やかに育つことを目的として、「小豆島町すくすく子育ち応援アクションプラン」を平成27年3月31日に策定しています。このプランの特徴は、子育ちを応援する観点から医療・福祉・産業など様々な分野の施策を掲げていることです。また、親が子を育てる「子育て」子どもが自ら自分の力で育つことを含め、「子育ち」という言葉を使っています。(小豆島町には子育ち共育課があります)

東川日本語学校
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