大会レポート①|文化と教育の先端自治体連合[第3回大会@オンライン開催]
2022.03.07
第3回オンライン大会を開催
文化と教育の先端自治体連合(会長:田中幹夫南砺市長)は令和3年11月15 日(月)、第3回大会を開催しました。「今年こそはリアルで!」と小豆島町での開催を模索しましたが、新型コロナウイルス禍の影響を鑑み、昨年度に引き続きオンライン大会となりました。
本大会には青山学院大学の苅宿俊文教授、芸術文化観光専門職大学の川目俊哉副学長をゲストにお招きし、加盟5自治体から首長、教育長、教職員など総勢35 名が参加しました。
地域をホームに
文化と教育の先端自治体連合第2 代会長となった田中幹夫南砺市長が冒頭、「コロナ禍で対話の機会が減少した。平田オリザ総合アドバイザーの言葉に『ハウスはあるがホームがない子供たちが増えた』とあるが、それぞれの地域が社会として文化を引き上げ『地域をホームにする』ためのヒントを得ることのできる大会にしたい」と語り、第3 回大会の開会が宣言されました。

演劇的手法で非認知能力の向上へ
まず、豊岡市が実践している「演劇的手法を取り入れた授業によるアプローチ」の事例が嶋公治豊岡市教育長より発表されました。
豊岡市が小中連携教育として小学校6年生・中学校1年生を対象に実施しているコミュニケーション教育の導入経緯から、「豊岡こうのとりプラン」の全体像やコミュニケーション教育の目的、演劇的手法を取り入れた授業の内容・方法、評価指標と結果、今後の課題までが紹介され、実際の授業の様子を収録した映像も参加者に共有されました。
また、子供の学力におけるSES(家庭の社会経済的背景)への具体的な対策として小学校低学年向けに演劇ワークショップを実践、非認知能力向上のためのアウトプット型学習への取り組みの事例も紹介されました。
これを受けて本連合の平田オリザ総合アドバイザーは「異なる価値同士に折り合いを付けることや、決めようがないことをどう決めていくか、子供たちが話し合う体験が重要だ」としました。
